麻井牧場

熊本県上益城郡


麻井牧場

「家族で一貫肥育を役割分担」

麻井牧場 外観
麻井牧場 看板

熊本平野に多くの恵みを届ける阿蘇山。
その南西に拡がる山あいにあるのが麻井牧場です。
こちらでは牧場主の麻井高治さん夫婦が繁殖を、
息子の誠治さんご夫婦が肥育を担当し、褐毛和牛の一貫肥育を行っています。
とても清潔な牛舎で、繁殖用の牛約30頭、肥育約150頭を育てています。

牛舎の中の牛たち

「元気な牛に育てたいから、
健康も環境も整える」

牛を扱う肥育農家の多くは、子牛を導入する生産者が多いのですが、
繁殖農家から導入する場合、その牛舎の環境が分からないため、
それがストレスにつながることもあるそうです。

生まれた子牛は約6か月間母牛と過ごしますが、
そうすると子牛は母乳で育つことによって抗体ができ、
免疫力がつくし、病気にもなりにくく、ゆえにストレスが溜まらない。
すべてを見て大切に、元気な牛に育てていきたいから、
一貫肥育にこだわっていると麻井高治さんは言います。
肥育過程でのストレスは、肉質に顕著に表れるそうです。

もちろん、子牛だけでなく母牛の環境にも気を配ります。
母牛の牛舎と牧場隣接地には草地があり、
天気がいい日には そこで母牛や妊娠している牛を放し飼いさせているそう。
のんびり草を食み、寝そべる母牛の姿が印象的でした。

草むらの中の牛たち

「生まれた環境を尊重する」

麻井さん

肥育牛舎では、買ってきた子牛と自家繁殖した子牛を肥育しています。
自家繁殖の子牛は生育環境が変わらないため肥育も安定しているが、導入した子牛は体調管理にとても気を遣うそうです。
特に標高が平野部よりも高く冷え込むため、冬の時期はお腹の調子をよく見ておかなければならないと誠治さんは言います。
また、できるだけ子牛がストレスなく育っていけるよう、子牛を買う場合は生まれた牛舎の環境を知る事はもちろん、
過去に導入した子牛の生育記録から麻井牧場に適していると思われる子牛を選ぶそうです。
その上で、牛舎をとにかく清潔に保っています。

麻井さん

「家族で力合わせて
ワラロール作り」

子牛の飼料は前期、中期、後期と分け、定められた飼料を与えていますが、
配合するトウモロコシや大豆カスなどの原料は、
すべて遺伝子組み換え作物を使っていません。

ちなみに麻井牧場は山間部にあるため、周辺にお米を作る農家がいません。
そこで地元の組合に相談し、毎年周辺地域の田んぼからワラを買い、
自分たちでロールにして持ち帰り、飼料にしています。
ですから、お米の収穫期は麻井牧場も大忙し。
家族総出で収穫後の田んぼへ向かい、天候を見ながら、
一気に一年分のワラロール(ホールクロップサイレージ)
を作っていくそうです。

牛たちに与える肥料
牛舎の中の牛たち
牛舎の中の牛たち
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