美生ファーム

北海道河西郡


美生ファーム

「牛がストレスなく育つために」

自由気ままな牛たち
北海道河西郡の西側、河西郡芽室町にある美生ファームさんを尋ねました。
こちらでは850〜900頭の牛(ホルスタイン種)を育てています。
生後7ヶ月ほどのオスの子牛を、20ヶ月くらいまで育て、出荷している牧場です。
こちらの牧場は2人で管理しています。

麻井牧場 看板

2人でこれだけの数の牛を育てるのはとても大変なはずですが、 「新鮮な牧草と地下水を与え、寝る場所を常に清潔にしてあげる。そうして牛たちにストレスを与えない環境を整えてあげることくらいです」とおっしゃいます。
ほかにも、牛は成育に合わせて牧場内で牛舎を移りますが、牛が大きくなってから移る牛舎は天井が高くなっているなど、そこにもストレスを感じさせない工夫がありました。

牧草を食べる牛たち

「おなかをつくり、
おいしいお肉をつくるエサ」

美生ファームでは、エサにも徹底してこだわります。
大前提は、遺伝子組み換えでないコーンと大豆カスを使うこと、モネンシンなど抗生物質を使用しないこと。 抗生物質は牛が病気にかかりにくいようにとエサに混ぜることが多いものです。
しかし牛の体に良い影響があるとはいえないため、美生ファームではそれらを使いません。だから病気をしてしまったら大変です。
清潔な牛舎を常に維持するには、そんな理由もありました。
肥育前期は牧草が多め、肥育後期は配合飼料が多めと、生育時期によってエサの割合も変えています。
「牛が小さい時は、まずお腹を健康な状態にしてあげることが大切なんです。北海道の牧草はおいしいですから、たくさん食べて、お腹の中で発酵して、腸内環境を整えていきます。逆に肥育後期は肉質を高めていく時期なので、栄養価の高いエサを多めに与えます」

牧草

「牛の健康のためにできることを」

麻井さん

佐藤さんと阿部さん、どちらも「人間がしてあげられることなんて限られていますからね」と言います。
肉質のいい牛が育つためには、牛そのものの状態が良くないといけない。しかしそれは、人間が創り出せるものではない、と考えるからです。
「同じ品種の牛に同じエサを与えても異なる牧場で育てると、やはり肉質も異なってきます。ということは、育つ環境が肉質に大きな影響を与えているということです。
だから私たちは、エサにこだわるのと同じくらい、快適な環境づくりを心がけるのです」

動物 イラスト タイトル

動画

北海道河西郡
美生ファーム

牧場の一日の様子を牧場で働く私たちが撮影しました。

牧場
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