管野牧場

北海道足寄郡


管野牧場

「人間の赤ちゃんと同じように手をかける」

牛さんと戯れる管野さん

管野牧場では3つの牛舎で、生後約10日から8か月まで、約250頭の子牛を育てています。
生後10日ほどというと、ちょうど母牛の母乳からもらっていた免疫力が低下してくる頃。そのため、牧場に導入してからひと月ほどは気が抜けません。
「子牛はいつ病気になるかわかりませんから、人間の赤ちゃんと同じように、一頭一頭、ちゃんとミルクを飲んでくれるか、体調を崩していないか、注意深く世話をしていきます」 生後1か月くらいになるとだいぶお腹が育ってくるので、ミルクに加え、代用乳やトウモロコシの粉、大豆の粉などを加えた配合飼料を与えます。
「配合飼料をしっかり食べてくれるようになったら、次の牛舎へ移します。そこをしっかり見ておくことは、その後の成長に係わってくるポイントなので、とても重要なんですよ」

生後3か月の牛ちゃん

「生後3か月でようやくひと安心」

生後2〜3か月になり、飼料をちゃんと食べられるようになると次の牛舎へ。
ここではエサは初期と同じですが、成長の様子を見ながら、少しずつエサを変えていきます。
「いきなりエサを変えるとストレスを与えることになるので、徐々に慣らしながらエサを変えていきます。牧草の割合が増えていく感じですね」

管野牧場では、子牛に与える牧草と牛舎の寝ワラ用小麦をすべて自前で生産しています。牧草は適期に収穫しないと栄養価が下がるため、子牛によりよい牧草を与えるためにも、自分たちで牧草を生産する方がいいと管野さん。

積み上げられた草ロール

「生まれた環境を尊重する」

餌を食べる牛たち

3ヶ月をすぎると、いよいよ最後の牛舎へ移ります。
ここからはエサが変わり、牧草は以前より太くて硬めのものを使い、コーン粒も入ります。
「ここで8か月まで育ったら次の肥育牧場へ送り出さなければなりません。だから、肥育牧場で食べるエサに合わせていきます。ほとんどの牛はもうしっかり食べられるのですが、しかしまだ病気をすることもあるので、いきなりたくさんは与えないように配慮が必要です」

治療の必要もなく、出荷まで元気な状態で育ってくれたらと嬉しい、と管野さん。 「そのために大変なのは、やっぱり病気とそのケア。あと数か月で出荷といっても、いつ病気になるかわかりませんから、最後まで気は抜けません」

動物 イラスト タイトル

動画

北海道足寄郡
管野牧場紹介動画

牧場の一日の様子を牧場で働く私たちが撮影しました。

牛舎の中の牛たち
牛舎の中の牛たち
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